秋と頭皮のかゆみ・フケ

急に、秋らしくなってきました。

せっかくブログを開設したので、簡単にではありますが皮膚疾患について、少しずつでも情報発信していきたいと思います。

 

まずは秋になると患者さんが増える、頭のふけ、かゆみについてお話しします。

一般的に、この時期に毎年この症状がおこる場合は、「脂漏性皮膚炎」という病気であることが多く、沢山の方が受診されます。

 

もちろん、頭皮のかゆみはそれだけでなく、アトピー性皮膚炎や毛包炎、かぶれ、乾癬など、その他の病気である可能性もあります。

 

脂漏性皮膚炎は脂漏部位(頭皮、耳、眉間、頬、胸背部)に細かいふけのようなものがつき、赤みを伴い、かゆみがでることもあります。

皮脂腺の活動が上昇する、乳児期と中高年期に好発します。

常在真菌(カビ)やストレス、遺伝、生活習慣の関与が指摘されており、気候、薬剤、栄養などにも影響を受けるといわれております。

治療は、ステロイド外用薬や抗真菌作用のある外用薬なのですが、慢性の経過をたどることが多く、状態によりステロイドの強さを変更したり、ビタミン剤の追加、抗真菌薬のみで治療を行うこともあります。

一年中ずっとかゆいと来院される方もいらっしゃいますが、春と秋に悪化することが多く、特にこの10月は診療していても毎年多くの方がいらっしゃいます。

 

頭皮のフケやかゆみでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

                                                    2018/10/17

←前へ        次へ→