しもやけ(凍瘡)とは

今期、例年になく多い病気がしもやけです。実感でいうと前冬の2~3倍でしょうか。そのため、治療に使用する凍瘡軟膏、内服が全国的に不足している状態が続いております。

そもそもしもやけ(凍瘡)ってどのような病気なのでしょうか。

教科書的には初冬、終冬に多く、気温4~5℃で日差10℃以上の時期に頻発。学童期の手や耳に多いが、時に中壮年、高齢者に出現。原因としては寒冷、湿潤による局所的血行障害であり、治療はビタミンE含有軟膏、内服、(時に漢方)、マッサージそして保湿、湿気をさけることとあります。鑑別疾患(似たような見た目の疾患)としてはコレステリン血栓塞栓症、膠原病、肢端紫藍症、閉塞性動脈硬化症、甲状腺機能低下症があります。

毎年なるという方でも今期は早い印象で、尚且つ今年初めての方も多数いらっしゃるのは、上記のような気温がつづいているためでしょうか。

自分でできる工夫点としては、温かい格好、除湿とマッサージが有効といわれております。

一般的に使用するビタミンE軟膏、内服は不足している状態ですが、代替品での治療も可能ですので、ご不安の際には受診してください。 

2021/2/1

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