AIと皮膚疾患

●AIと医療ー科学技術が盛り上がる時代の新しい活用

医療現場にAIが繋げる新しい可能性に大きな期待をしています。主に、病気の診断や治療のプロセスにおいて、AIはすでに不可欠なパートナーとなりつつあります。

〇 AIの診断と治療への影響

皮膚科の分野では、AIが病気の識別やリスク分析に大きな役割を果たしています。例えば、皮膚が疾患撮影した画像をAIに解析させることで、メラノーマのような深刻な病気や蕁麻疹や湿疹の種類などを写真から診断するシステムが展開されています。これにより、今後様々な病気を診断できるケースが増え、病気の早期発見に繋がると考えています。

〇 AIの実際と対応

ただし、今のままではまだ不十分であり、間違っているケーズも多く存在します。これは多くの症例をAIが学習し、N数が増えることで解決するように思います。現時点では、診断というよりはアラートのようなものなのかもしれません。特に、レアな病気の鑑別や、医療者が評価しにくい情報の場合、注意が必要に思います。

〇 今後

AIの存在は医療を大きく変える可能性を持つ一方、怖さも共存します。最終的には人間の判断が重要とはなるのですが、ある程度のスクリーニング、患者の立場であれば不安の軽減につながる可能性も秘めています。アトピー性皮膚炎のような慢性疾患において、悪化、もしくは改善する要因は人によって違うこともあります。ストレス、生活習慣、湿度、気温、季節、栄養状態、使用している内服や外用薬の種類、アレルギーの有無、年齢など。個々にアドバイスをしてくれるようなAIが今後開発されるのはもう近いかもしれません。

2024/12/29

 

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