梅雨に増える皮膚トラブル~汗・湿気が原因?~
久しぶりの投稿になります。
さて、今回は「梅雨に増える皮膚トラブル」をテーマに書いてみます。
梅雨の時期になると、「かゆみがひどくなった」「水虫が悪化した」「ニキビが増えた」など、皮膚のトラブルで受診される患者様が増えてきます。
梅雨は気温と湿度が高くなり、汗や皮脂が増えやすい季節です。また、細菌や真菌(カビ)が繁殖しやすい環境になるため、さまざまな皮膚疾患が悪化しやすくなります。
今回は、梅雨の時期に特に多い皮膚トラブルを5つご紹介します。
① あせも(汗疹)
梅雨から夏にかけて最も多くみられる皮膚トラブルの一つです。
大量の汗によって汗の出口(汗管)が詰まり、汗が皮膚の中にたまることで炎症が起こります。
このような症状はありませんか?
- 首や脇、肘・膝の内側がかゆい
- 小さな赤いブツブツができる
- 子どもや赤ちゃんによくできる
予防のポイント
- 汗をかいたら早めに拭く、またはシャワーで流す
- 通気性の良い衣類を着る
- 室温を適切に保つ
② 水虫(足白癬)
梅雨は水虫が最も悪化しやすい季節です。
靴の中は高温多湿になりやすく、白癬菌(カビ)が増殖しやすい環境になります。
よくある症状
- 足の指の間が白くふやける
- 皮がむける
- かゆみがある
- 足の裏がガサガサになる
実は、水虫ではない湿疹を水虫と思い込んで市販薬を使用している方も少なくありません。
当院では顕微鏡検査を行い、水虫かどうかを確認したうえで適切な治療をご提案しています。
③ ニキビ・毛穴トラブル
梅雨は皮脂の分泌が増えるため、ニキビや毛穴の詰まりが起こりやすくなります。
さらに、汗やマスクによる蒸れが加わることで炎症性ニキビへ進行することもあります。
対策
- 洗顔は朝・夜の1日2回程度
- ゴシゴシ洗いは避ける
- 保湿を怠らない
- 紫外線対策も忘れずに
ニキビは早めに治療を始めることで、ニキビ跡を残しにくくなります。
④ 毛嚢炎(毛包炎)
毛穴に細菌が入り込んで炎症を起こす病気です。
汗をかきやすい季節や、ひげ剃り・脱毛後などに起こりやすくなります。
症状
- 赤いブツブツ
- ニキビのようなできもの
- 押すと痛い
ニキビと見た目がよく似ていますが、原因や治療法は異なります。
自己判断で市販薬を使用すると治りにくくなることもあります。
⑤ とびひ(伝染性膿痂疹)
特に小さなお子様に多い感染症です。
虫刺されや湿疹をかき壊したところから細菌が入り込み、水ぶくれやかさぶたが次々に広がります。
特徴
- 水ぶくれができる
- 黄色いかさぶたになる
- 兄弟や保育園・幼稚園で広がることがある
感染の可能性もあるため、早めの治療が大切です。
市販薬だけで治療しない方がよい場合もあります
皮膚の病気は見た目がよく似ていても、原因はさまざまです。
例えば、
- 水虫と思ったら湿疹だった
- ニキビと思ったら毛嚢炎だった
- あせもと思ったら接触皮膚炎だった
ということも珍しくありません。
原因が異なれば治療法も変わりますので、自己判断で薬を使い続けることで悪化してしまうケースもあります。
梅雨の肌トラブルは早めの受診がおすすめです
梅雨は皮膚トラブルが増える季節ですが、多くは適切な診断と治療によって改善が期待できます。
「なかなか治らない」
「毎年この時期になると悪化する」
「市販薬で改善しない」
このような症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
2026/06/29