感染症(ウイルス・真菌・細菌)
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感染症(ウイルス・真菌・細菌)

大森皮膚科クリニックでは、日常生活の中で身の回りのあらゆる場所に存在する「ウイルス・真菌(カビ)・細菌」などが皮膚に感染することによって引き起こされる、様々な皮膚感染症の診断・治療を行っています。
皮膚の感染症は、初期の段階では単なる湿疹や肌荒れ、虫刺されなどと非常に見分けがつきにくいのが特徴です。しかし、原因が病原体(細菌や真菌、ウイルスなど)であるため、誤って自己判断で市販の湿疹用塗り薬(ステロイドなど)を塗ってしまうと、症状が悪化したり、診断が難しくなったりする場合があります。当院では医師が必要に応じて検査を行い医学的根拠に基づいた適切な保険診療を行います。
ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが、手足の小さな傷口やささくれなどから皮膚の深部に侵入して感染し、表皮細胞を増殖させることで生じるイボです。表面が硬くザラザラしており、放置すると自身の指先や他の部位へ次々と移って増えていきます。足の裏にできると魚の目(鶏眼)と間違われることがあります。
主にお子様に多く見られる、みずみずしい光沢のある小さなイボです。伝染性軟属腫ウイルス(水いぼウイルス)が原因であり、皮膚同士の接触やタオルの共用などにより感染が広がります。かゆみを伴うことが多く、掻き壊すことで周囲に一気に広がっていきます。
主にウイルス性疣贅に対して行う標準的な治療です。マイナス196℃の液体窒素を専用の綿棒などでイボの組織に当て、凍結させて異常細胞を壊死させます。数回から十数回、定期的に繰り返すことで改善を目指します。
水いぼに対しては、お子様の年齢や症状、痛みへの耐性、周囲への感染リスクを考慮し、ワイキャンス外用液による治療や専用のピンセットで優しく摘まみ取る処置や、自然治癒を待つ方針など、保護者様とご相談の上で最適な方法を選択します。
白癬(はくせん)は、カビ(真菌)の一種である「白癬菌」が皮膚の最外層である角質層に感染し、定着することで生じる非常に一般的な感染症です。
足に感染したものを「水虫(足白癬)」、体に感染したものを「たむし(体部白癬)」、爪にまで侵入したものを「爪水虫(爪白癬)」と呼びます。水虫といえば「かゆい、ジュクジュクする」というイメージが強いですが、実際にはかゆみを伴わないケースや、足の裏全体がガサガサと硬くなってひび割れる「角化型水虫」も多く、単なる乾燥肌や垢(あか)と勘違いして放置されていることが多々あります。バスマットやスリッパの共用を通じて、ご家族内での家庭内感染が非常に起きやすい疾患です。
当院では、必要に応じて皮膚や爪の一部を採取し、顕微鏡検査(KOH直接鏡検)を行います。水虫と似た別の皮膚疾患に誤った治療を行わないため、正確な診断のため、この検査を行います。
検査で白癬菌が確認された場合、菌の増殖を抑える「医療用の抗真菌外用薬(塗り薬)」を保険処方します。爪水虫のように塗り薬が奥まで浸透しにくい爪全体に及ぶ場合や複数の爪に及ぶ場合に対しては、定期的な血液検査で安全性を確認しながら、効果の高い「抗真菌内服薬(飲み薬)」による治療を行います。症状が消えても肌の奥に菌が残っている可能性があるため、症状が改善した後も一定期間継続いたします。
カンジダは、私たちの皮膚や粘膜(口の中、消化管、性器など)に普段から存在している常在真菌(酵母型のカビ)の一種です。普段は何の害もありませんが、寝不足や過労、過度なストレス、風邪などの体調不良、糖尿病などの持病、あるいは抗菌薬の長期内服などによって免疫機能や皮膚のバリア機能が低下したタイミングで、増殖して症状を引き起こします(日和見感染)。
皮膚が擦れ合う「皮膚同士が擦れやすい部位(乳房の下、太ももの付け根、脇の下、指の間、おむつが当たる場所など)」が赤くジュクジュクになり、周囲に細かなブツブツや皮膚のめくれ(鱗屑)を伴うのが特徴で、強いかゆみやヒリヒリとした痛みを伴います。
カンジダも白癬(水虫)と同じくカビの仲間であるため、顕微鏡検査にて速やかに診断を確定させた後、カンジダ菌に対して有効性の高い「医療用抗真菌外用薬」を保険処方します。
カンジダ症は、肌が高温多湿で蒸れやすい環境にあると急激に増殖します。そのため、薬の処方だけでなく、患部を清潔、乾燥に保つことが重要です。免疫力を低下させている日常生活の悪化因子の見直しも大切です。
単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染によって、唇の周り(口唇ヘルペス)や性器周辺などに、ピリピリ・チクチクとした特有の神経痛のような痛みの後、小さな水ぶくれ(水疱)が多発する疾患です。一度感染すると神経節に潜伏するため、疲労やストレスで免疫が下がるたびに「何度も繰り返す」ことがあります。
ヘルペスは水ぶくれが大きくなってからでは薬が効きにくいため、ピリピリとした初期の違和感が出た段階で、ウイルスの増殖を抑える「抗ウイルス薬(主に内服薬)」を適切に処方します。繰り返し再発する方に対しては、あらかじめ薬を常備しておき、症状が出た瞬間に自己服用できるPIT(Patient Initiated Therapy)法もご提案可能です。
皮膚の小さな傷口や毛穴、あるいは水虫の亀裂などから、主に黄色ブドウ球菌や溶連菌が皮膚の深い層に侵入して炎症を引き起こす、急性細菌感染症です。主に足のすねや甲などが、境界線がハッキリしない形で真っ赤に腫れ上がり、触ると熱く、激しい痛みを伴います。重症化すると高熱や悪寒、全身の倦怠感が現れ、重症例では入院加療が必要になる場合があります。
蜂窩織炎は進行が非常に早いため、発見次第、原因菌に対して有効な抗菌薬を処方いたします。同時に、患部を安静に保ち、患肢を挙上するよう、指導を行い、炎症の改善を目指します。
監修者
眞海 芳史(まうみ よしふみ)
大森皮膚科クリニック 院長
資格:皮膚科専門医
東京理科大学理工学部を卒業後、化学メーカー勤務を経て東海大学医学部へ進学。東京労災病院での初期研修後、東京女子医科大学東医療センター皮膚科に入局し、平塚市民病院皮膚科、東京女子医科大学東医療センター皮膚科 助教・病棟医長などを経て、大森皮膚科クリニック院長に就任しました。
大学病院から地域のクリニックまで幅広く皮膚科診療に携わってきた経験をもとに、視診を基本として、必要に応じてダーモスコピーや顕微鏡検査などを行い、正確な診断とわかりやすい説明を心がけています。
当院は日本皮膚科学会の乾癬分子標的薬使用承認施設として登録されており、乾癬の分子標的薬治療にも対応しています。また、一般皮膚科・小児皮膚科から美容皮膚科まで、皮膚に関する幅広いご相談に対応しています。
院内で対応できる治療と、より専門的な検査・治療が必要なケースを適切に見極め、必要に応じて連携する医療機関へご紹介することも大切にしています。
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