〒143-0016東京都大田区大森北1-16-7 ビラ・コンフォール1階

03-3768-4533

WEB予約

TOP

下層メインビジュアル

乾癬の生物学的製剤治療を、通いやすいクリニックで ― 承認施設として当院ができること

乾癬の生物学的製剤治療を、通いやすいクリニックで ― 承認施設として当院ができること|大森皮膚科クリニック|大森駅徒歩4分の大田区の皮膚科・美容皮膚科

2026年8月31日

塗り薬を続けても皮疹がなかなか落ち着かない。紫外線治療や飲み薬も試したが、思うような改善が得られない。 乾癬の治療では、そうしたご相談を受けることがあります。

こうした場合の選択肢のひとつが、生物学的製剤による治療です。この治療は日本皮膚科学会が定めた要件を満たし、 承認を受けた施設で行われます。当院はその承認施設として、乾癬の治療にあたっています。

このコラムでは、生物学的製剤がどのような治療なのか、どなたが対象になるのか、 そして当院でどこまで対応できるのかをご説明します。

生物学的製剤とはどのような治療か

乾癬では、免疫のはたらきに関わる特定の物質が過剰に作られ、皮膚の炎症とターンオーバーの異常を引き起こしていると 考えられています。生物学的製剤は、この炎症に関わる物質を狙って抑える薬です。

塗り薬が皮膚の表面から炎症を鎮めるのに対し、生物学的製剤は体の内側から炎症の流れそのものに働きかけます。 皮疹だけでなく、関節の症状を伴う場合にも用いられます。

生物学的製剤は、乾癬の炎症に関わる特定の物質を標的として働く注射薬です。近年は、生物学的製剤とは別に、免疫に関わる分子を標的とする内服の分子標的薬も使用されています。製剤ごとに標的とする物質や投与間隔が異なり、どれを選ぶかは症状の範囲、関節症状の有無、 合併症、生活スタイルなどをふまえて決めていきます。

当院で扱っている個別の製剤については、コラム「皮膚科領域の新薬(当クリニックで扱う製剤)」でご紹介しています。

どのような方が対象になるか

すべての乾癬の方が対象になるわけではありません。塗り薬や紫外線治療、内服薬など従来の治療で十分な効果が得られない方や、症状が日常生活に大きく影響している方などが検討の対象になります。

また、感染症の状態や既往、合併症によっては使用できない場合もあります。 特に結核やB型肝炎ウイルスについては、治療を始める前に検査で確認しておく必要があります。

症状の程度だけで機械的に決まるものではなく、日常生活への支障の大きさや、これまでの治療経過も含めて判断します。

「承認施設」とは何を意味するのか

生物学的製剤は効果が期待できる一方で、免疫のはたらきに関わる薬であるため、感染症などへの備えが欠かせません。 日本皮膚科学会が定める施設要件や連携体制のもとで行われる治療です。

承認を受けた施設は学会のウェブサイトで公開されており、どなたでも確認できます。 当院はこの承認施設として登録されています。

承認施設であることは、治療の効果を保証するものではありません。 日本皮膚科学会が定める医師・施設・連携体制などの要件を満たしていることを示すものです。

当院が承認施設としてできること

乾癬の生物学的製剤治療は、大きく「導入」と「維持」の二つの段階に分かれます。

当院では、生物学的製剤を新たに開始する際には、連携する基幹病院で必要な検査と導入を受けていただき、状態が安定した後の維持治療を当院で行っています。

そのうえで、状態が安定した後の継続的な治療については、当院で行うことが可能です。 製剤によっては投与間隔が数週から十数週にわたるため、そのたびに遠方の病院へ通うことは 少なからぬ負担になります。状態が安定した後は、通いやすい地域のクリニックで治療を継続できることが、長期的な通院負担の軽減につながります。

当院では、日本皮膚科学会認定専門医の院長が、皮疹の状態を確認しながら治療を継続します。 経過のなかで効果が十分でない場合や、体調に気がかりな変化があった場合には、 連携先の医療機関と相談しながら方針を見直していきます。

治療を始めるまでの流れ

  • 診察 これまでの治療経過と現在の症状をうかがい、生物学的製剤が選択肢になるかを検討します
  • ご説明 治療の内容、期待できる変化、注意すべき点、費用の目安をご説明します
  • ご紹介 スクリーニング検査と導入のため、連携先の医療機関へご紹介します
  • 導入 検査結果をふまえて製剤を選択し、治療を開始します
  • 継続 状態が安定した後、当院で治療を継続します

どの段階でも、ご不明な点はその都度おたずねください。

費用について

生物学的製剤による乾癬の治療は健康保険の適用となります。 ただし薬剤自体が高額であるため、窓口でのお支払いも一定の負担となります。

公的な医療費の負担軽減制度として高額療養費制度があり、所得に応じて定められた上限額を超えた分が 払い戻される仕組みです。高額療養費制度を利用すると、所得に応じた自己負担限度額を超えた医療費について負担が軽減されます。マイナ保険証を利用することで、原則として限度額適用認定証を事前に準備しなくても、窓口での支払いを自己負担限度額までに抑えられる場合があります。制度の内容は変更されることがありますので、詳しくは加入している健康保険にご確認ください。

制度の内容は改定されることがありますので、詳しくはご加入の健康保険にご確認ください。 当院でも、治療を検討される段階で費用の目安をご説明します。

治療を続けるうえで知っておいていただきたいこと

生物学的製剤は免疫のはたらきに関わるため、感染症にかかりやすくなる可能性があります。 発熱、咳、強い倦怠感などがあるときは、自己判断で様子を見ずにご連絡ください。

治療中も定期的な血液検査などで状態を確認しながら進めます。 症状が落ち着いてきたからといって自己判断で中断すると、再燃することがあります。 減量や休薬を検討する場合も、必ず診察のうえで判断します。

乾癬は長い経過をたどる病気です。完全に治しきることを急ぐよりも、 症状が落ち着いた状態をどう保っていくかという視点で、一緒に考えていければと思います。

受診について

現在ほかの医療機関で生物学的製剤による治療を受けておられる方のご相談もお受けしています。 通院の負担でお困りの場合は、これまでの治療内容がわかる資料をお持ちのうえ、一度ご相談ください。

よくあるご質問

生物学的製剤はどのような薬ですか。

乾癬では、免疫のはたらきに関わる特定の物質が過剰に作られ、皮膚の炎症を引き起こしていると考えられています。生物学的製剤は、その物質を狙って抑える薬です。塗り薬が皮膚の表面から作用するのに対し、体の内側から炎症の流れそのものに働きかけます。注射で投与する製剤が中心ですが、同じような考え方にもとづく内服薬も使われています。当院で扱う個別の製剤は、新薬のコラムでご紹介しています。

乾癬であれば誰でも受けられる治療ですか。

対象となるのは、塗り薬や紫外線治療、内服薬を行っても十分な改善が得られない中等症以上の方です。症状の広がりだけでなく、日常生活への支障の大きさやこれまでの治療経過もあわせて判断します。また、感染症の状態や合併症によっては使用を見合わせる場合もあります。当院では診察でこれまでの経過をうかがい、選択肢になるかどうかを検討します。

承認施設とは何ですか。

生物学的製剤は免疫のはたらきに関わる薬であるため、感染症などへの備えが欠かせません。日本皮膚科学会は医師と医療施設それぞれに要件を定め、審査を経て承認した施設でこの治療が行われる仕組みをとっています。承認を受けた施設は学会のウェブサイトで公開されており、どなたでも確認できます。当院はこの承認施設として登録されています。

治療のすべてを当院で受けられるのでしょうか。

治療は導入と維持の二つの段階に分かれます。導入にあたっては結核やB型肝炎ウイルスなどのスクリーニング検査が必要となるため、当院では近隣の基幹病院へご紹介し、検査と初回の治療を受けていただく形をとっています。その後、状態が安定してからの継続的な治療は当院で行うことが可能です。導入の段階から当院だけで完結する形ではない点をご了承ください。

どのくらいの頻度で通院することになりますか。

製剤によって投与間隔は異なり、数週間から数か月に一度のものまであります。投与のタイミングとは別に、状態を確認するための診察や血液検査も行います。遠方の病院へ長期間通い続けることは負担が大きくなりやすいため、状態が落ち着いた後に近くで治療を続けられることは、通院設計のうえで違いになります。

注射は自分で打つことになりますか。

製剤によって異なります。ご自宅での自己注射が認められているものもあれば、医療機関での投与が前提となるものもあります。自己注射を行う場合は、手技の指導を受けたうえで開始します。どの製剤を用いるかは症状や生活スタイルもふまえて決めていきますので、自己注射が可能な製剤については、生活スタイルやご希望も考慮しながら治療方法を検討します。

費用はどのくらいかかりますか。

健康保険の適用となる治療です。ただし薬剤自体が高額であるため、窓口でのお支払いも一定の負担となります。所得に応じて自己負担の上限が定められる高額療養費制度が利用でき、あらかじめ限度額適用認定証の交付を受けておくと、窓口でのお支払いを上限額までにとどめられます。制度は改定されることもあるため、詳しくはご加入の健康保険にご確認ください。

副作用が心配です。

免疫のはたらきに関わる薬であるため、感染症にかかりやすくなる可能性があります。だからこそ治療開始前に結核やB型肝炎ウイルスの有無を確認し、治療中も定期的な検査で状態を見ていきます。発熱や咳、強い倦怠感といった変化があるときは、自己判断で様子を見ずにご連絡ください。承認施設という仕組み自体が、こうした安全管理を前提に設けられたものです。

他の病院で治療を受けていますが、通院先を変えられますか。

現在ほかの医療機関で生物学的製剤による治療を受けておられる方のご相談もお受けしています。これまでの治療内容や検査結果がわかる資料をお持ちいただけると、経過を把握したうえでご相談できます。なお、症状が落ち着いてきたからといって自己判断で治療を中断すると再燃につながるため、通院先の見直しを検討される際も、まずは現在の主治医にご相談ください。

TOP