にきびのお悩み
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にきびのお悩み

同じ場所ににきびを繰り返してしまう、にきびが治った後も赤みや凸凹が気になるなど、にきびに関するお悩みは、年齢や性別を問わず多くの方が抱えています。
にきび(尋常性ざ瘡)は一時的な肌荒れではなく、皮膚科での治療を検討していただきたい皮膚の疾患のひとつです。自己判断によるケアや放置、合わない施術の継続は、炎症の悪化やにきび跡につながる場合があります。
当院では、皮膚科医が患者様一人ひとりの肌状態を診察し、健康保険が適用される保険診療を基本として、現在の炎症を抑え、新しいにきびができにくい状態を目指す治療を行います。保険診療でも改善が見られにくい赤みや凹凸、色素沈着については、自費診療(美容皮膚科)のメニューもご案内しており、保険診療と組み合わせた治療をご提案することも可能です。
患者様のライフスタイルやご希望に応じて、無理なく継続いただける治療の進め方をご相談しながら一緒に考えてまいりますので、お気軽にご相談ください。
にきびは、皮脂の分泌、古い角質による毛穴の詰まり、毛穴内でのアクネ菌の増殖や炎症など、複数の要因が関わって生じると考えられています。にきびは進行性の側面があり、状態によっては炎症が深部に広がり、にきび跡(瘢痕)につながることがあります。今の状態がどの段階にあるかを確認し、早めにご相談いただくことをお勧めしています。
毛穴の出口が古い角質で塞がり、皮脂や角栓が内側に溜まり始めた初期の状態です。白い小さな点(白にきび)や、皮脂が酸化して黒く見える点(黒にきび)として現れます。この時点では明らかな赤みや痛みは見られないことが多く、毛穴の詰まりへの対応を行うことで、炎症を伴うにきびへの進行を抑えられる場合があります。
毛穴の中でアクネ菌などが増殖し、周囲に炎症が起こって赤く腫れた状態です。触ると痛みや熱感を伴うことがあります。この段階から組織への影響が生じやすくなるため、炎症を早めに抑えることが、にきび跡のリスクを下げる一助になると考えられています。
赤にきびの炎症が進み、毛穴の先端に膿が溜まった状態です。毛穴の壁に負担がかかりやすい状態でもあるため、ご自身で押し出そうとすると、周囲の皮膚に影響が及び、跡が残りやすくなることがあります。
炎症が真皮層や皮下組織にまで及び、毛穴周囲が大きく傷つき、しこり(結節)や、内部に滲出液が溜まった病変(嚢腫)を形成した状態です。強い痛みを伴うこともあり、改善後も凹凸や瘢痕が残りやすい傾向があるため、皮膚科での継続的な管理をお勧めしています。
当院の一般皮膚科における保険診療では、現在の炎症を緩和し、新しいにきびができにくい状態を目指すことを基本の方針としています。医師が患者様の状態に応じてお薬の処方や院内処置をご提案します。
毛穴の詰まり(微小面皰)の改善を目的に、状態に応じて以下のような外用薬を処方することがあります。
角質の状態を整え、毛穴の詰まりの改善を目的とした外用薬です。
殺菌作用とともに古い角質を取り除く働きがあるとされる外用薬です。
殺菌成分と角質ケア成分を組み合わせた配合剤で、赤にきびと白にきびが混在する状態に用いられることがあります。
赤にきびや黄にきびに対して、アクネ菌の増殖を抑える抗生物質の外用薬を用いることがあります。炎症の範囲が広い場合や結節がみられる場合には、期間を定めて抗菌薬の内服を組み合わせ、炎症の改善を目指すことがあります。
皮脂の分泌や皮膚・粘膜の状態を整える目的で、ビタミン剤(ビタミンB2・B6など)を処方することがあります。また、生理周期に関連して繰り返す大人にきびや、体質に関連するにきびに対しては、医師が体質(証)を確認した上で、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)や十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)などの漢方薬を処方することがあります。
外来の処置室にて、医師または医療スタッフが専用の医療器具を用いて、毛穴に詰まった皮脂や角栓、内容物を排出します。自己処置と異なり、周囲の組織への影響を抑えながら行うため、炎症の経過やにきび跡のリスクに配慮した保険診療内の処置として行っています。
保険診療の外用薬や抗生物質を一定期間続けても改善が見られにくい場合や、結節・嚢腫を伴う重症のにきびについては、医師による経過観察のもと、自費診療(自費)による内服治療をご案内することがあります。
イソトレチノインは、重症・難治性のにきびに対して用いられることのあるビタミンA誘導体の内服薬です。皮脂腺への作用により皮脂分泌を抑え、毛穴の詰まりや角化の状態を整えるとともに、アクネ菌の増殖や炎症の抑制が期待される薬剤です。個人差はありますが、新しいにきびができにくい状態を目指す治療の選択肢のひとつとなります。治療中は必要に応じて血液検査を行い、肝機能や脂質の変化を確認します。
服用中は皮脂の分泌が抑えられることにより、唇・肌・目・鼻などの粘膜が乾燥しやすくなる傾向があり、保湿ケアをお願いしています。その他、肝機能の値や脂質の変化、頭痛、筋肉痛などがみられることがあります。
イソトレチノインには催奇形性(胎児に影響を及ぼす可能性)が報告されているため、妊娠中の方および妊娠の可能性がある方は服用できません。服用前・服用中・服用終了後の一定期間は、確実な避妊が必要です。処方にあたっては、事前に医師より注意事項とリスクについて説明のうえ、同意書をいただいてから治療を進めてまいります。
美容皮膚科での施術後の肌状態を保ち、にきびができにくい肌環境づくりをサポートするために、日々のスキンケアも大切な要素のひとつです。当院では、医療機関専用のスキンケア製品を取り扱っており、患者様の肌状態に応じてご提案しています。
医療機関で取り扱われているスキンケアプログラムです。ビタミンA(レチノール)を含む製品を組み合わせることで、肌のコンディションを整えることを目的としています。
当院では、日常的に取り入れやすいコースのほか、毛穴の開きや色素沈着が気になる方向けに、ハイドロキノン配合のミラミン・ミラミックスと、医師の処方によるトレチノイン0.1%を併用する「セラピューティックコース(12〜18週間を目安とした集中ケア)」についても、医師の管理のもとでご案内しています。肌質に応じた洗顔料(エクスフォリエーティングクレンザー)や角質ケア製品(エクスフォリエーティングポリッシュ)なども、状態に合わせて選定いたします。
※効果には個人差があります。治療内容や経過については、診察時に医師より詳しくご説明いたします。
※自費診療は保険適用外のため全額自己負担となります。料金や詳細は各施術ページをご確認ください。
監修者
眞海 芳史(まうみ よしふみ)
大森皮膚科クリニック 院長
資格:皮膚科専門医
東京理科大学理工学部を卒業後、化学メーカー勤務を経て東海大学医学部へ進学。東京労災病院での初期研修後、東京女子医科大学東医療センター皮膚科に入局し、平塚市民病院皮膚科、東京女子医科大学東医療センター皮膚科 助教・病棟医長などを経て、大森皮膚科クリニック院長に就任しました。
大学病院から地域のクリニックまで幅広く皮膚科診療に携わってきた経験をもとに、視診を基本として、必要に応じてダーモスコピーや顕微鏡検査などを行い、正確な診断とわかりやすい説明を心がけています。
当院は日本皮膚科学会の乾癬分子標的薬使用承認施設として登録されており、乾癬の分子標的薬治療にも対応しています。また、一般皮膚科・小児皮膚科から美容皮膚科まで、皮膚に関する幅広いご相談に対応しています。
院内で対応できる治療と、より専門的な検査・治療が必要なケースを適切に見極め、必要に応じて連携する医療機関へご紹介することも大切にしています。
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